パーキンソン病では、少しずつ動作が小さく・ゆっくりになっていくことがあります。ご本人は「普通に動いている」つもりでも、周りから見ると動きが小さい——この[[“自分の感覚とのズレ”]]に働きかけるのが、LSVT BIG という運動療法プログラムです。
「動きが小さくなる」とはどういうことか
パーキンソン病の症状の一つに、動作が小さくなる(無動・寡動)ことがあります。歩幅が狭くなる、腕の振りが小さくなる、字が小さくなる、声が小さくなる——こうした変化は、少しずつ進むため、ご本人が気づきにくいのが特徴です。
やっかいなのは、「大きく動いているつもり」でも、実際には小さいというズレが起きること。LSVT BIG は、このズレそのものに働きかけていきます。
LSVT BIG の考え方
LSVT BIG は、パーキンソン病のために開発された運動療法プログラムです。合言葉はシンプルで、とにかく「大きく」動くこと。大きく手を伸ばす、大きく足を踏み出す——その大きさを、繰り返し体に覚えさせていきます。
ポイントは、「これくらいで大きすぎる」と感じるくらいの動きが、実際にはちょうど良い、ということ。大きく動く感覚を繰り返し練習し、日常の動作の大きさを取り戻すことを目指します。

プログラムの進め方
| 項目 | LSVT BIG の標準的な進め方 |
|---|---|
| 頻度 | 1回60分を、連続4日 × 4週間(計16回) |
| 内容 | 決まった基本動作+その方の生活動作の練習 |
| 宿題 | 毎日、ご自宅での自主トレを継続 |
| 目標 | 日常動作の「大きさ」を取り戻していく |
FULL SMILE では、認定セラピスト(作業療法士)がマンツーマンで担当します。集中的に取り組むプログラムのため、体調やご都合に合わせて進め方をご相談しています。
始める前に知っておきたいこと
運動が苦手でも大丈夫ですか?
はい。その方の状態に合わせ、いちばんやさしい動きからご案内します。転倒に配慮しながら、安全を最優先に進めます。効果には個人差があります。
大きく動く練習をするようになって、自分の動きが小さくなっていたことに気づけました。マンツーマンで見てもらえるのが安心です。
おわりに
「動きが小さくなってきた」という変化は、あきらめのサインではありません。大きく動く感覚を、根気よく取り戻していく。その取り組みを、専門的にサポートできればと考えています。
Author

足立
FULL SMILE 代表/作業療法士(国家資格)
作業療法士(国家資格)。促通反復療法(川平法)認定・LSVT BIG認定セラピスト。神戸で自費リハビリ『FULL SMILE』を運営し、脳梗塞・パーキンソン病のリハビリと、その後のトレーニングに取り組んでいます。
読んでくださって、ありがとうございます。
からだのことは、どうぞ直接ご相談ください。


