脳卒中のあと、麻痺した手足を前にして「どう向き合えばいいのか分からない」と感じる方は多くいらっしゃいます。今回は、リハビリの手技だけでなく、[[運動療法・トレーニングでできること]]、そしてご自宅での工夫について整理します。
「使わない」と、動きは遠のきやすい
麻痺した手足は、動かしにくいために、つい使わなくなりがちです。しかし使わない時間が続くと、関節が硬くなったり、筋の働きがさらに低下したりして、動きがますます遠のいてしまうことがあります。
だからこそ、無理のない範囲で「動かし続ける」こと、そして正しい動きを引き出して繰り返すことが大切だと考えられています。
運動療法・トレーニングの役割
FULL SMILE では、促通反復療法(川平法)のような手法に加えて、ゴムバンドや重錘、TRX・ViPR などを使った機能的なトレーニングも組み合わせます。目的は、引き出した動きを「生活で使える力」にしていくことです。
- 関節が硬くならないよう、動く範囲を保つ
- 弱くなった筋の働きを、少しずつ引き出す
- 立つ・歩く・持つといった生活動作につなげる
- 再発予防のための、全身のコンディショニング

家でできる、小さな工夫
- 01
麻痺側を「置いてけぼり」にしない
テーブルに手を乗せる、支えに使うなど、生活の中で麻痺側に役割をつくります。
- 02
動かせる範囲を、毎日確認する
痛みのない範囲で、ゆっくり関節を動かす習慣を。無理に伸ばすのは避けます。
- 03
できた動きを、生活で試す
リハビリで引き出せた動きを、着替えや食事の場面で少しずつ使ってみます。
毎日やったほうがいいですか?
毎日少しずつのほうが、体は動きを保ちやすいと考えられています。ただし疲労や痛みがあるときは休むことも大切です。続けられる量から始めましょう。
おわりに
「もう一度動かす」は、一足飛びには進みません。けれど、正しい動きを引き出し、それを生活で使い、少しずつ積み重ねる——その道のりに、専門職として伴走できればと思っています。
Author

足立
FULL SMILE 代表/作業療法士(国家資格)
作業療法士(国家資格)。促通反復療法(川平法)認定・LSVT BIG認定セラピスト。神戸で自費リハビリ『FULL SMILE』を運営し、脳梗塞・パーキンソン病のリハビリと、その後のトレーニングに取り組んでいます。
読んでくださって、ありがとうございます。
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